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js-STARの教科書 XR+対応版 #45 〜9.ユーティリティ(5) 逆転項目処理

9.5 逆転項目処理

アンケート調査には複数のアンケート項目があります。逆転項目とは、他の項目とはデータの値と特性の関係を逆にした項目のことです。

■画面構成
<データ入力エリア>
テキストエリアレイアウトです。
テキストエリアレイアウトです。データは各参加者の変数が1行に順に並ぶ行列形式です。各列が変数です。半角スペース、カンマ、TAB のいずれかで区切られた数値データをデータ入力エリアに入力します。表計算ソフトなどからの貼り付けが簡単です。

<変数チェック>

データを入力すると、変数チェックが表示されます。
初期値はすべてチェックなしです。逆転する変数をチェックします。

<最小値と最大値の設定>

アンケート調査などの選択肢の最小値と最大値を設定します。
たとえば、4件法で行ったアンケートであれば、最小値1、最大値4となります。実際のデータの最大値と最小値ではないので注意しましょう。

<結果エリア>

このエリアに分析結果が出力されます。結果エリア上部には、【保存】【コピー】【消去】【タブ変換】のメニューがあります。

■使い方
分析を行う場合には、逆転項目の値を他の項目と合わせる必要があります。5件法での変換前と変換後の値は、以下のようになります。

表計算ソフトなどにあらかじめ分析用のデータが入力されているとします。

0. 手法【逆転項目処理】を選択します。
1. 「データ行列(参加者×変数)」のテキストエリアにデータをコピペします。
2. 逆転する変数を選択します。
3. 最小可能値と最大可能値を設定します。
4. 【変換!】をクリックして計算結果を出力します。
5. 結果をコピーして,分析プログラムに貼り付けます。

補足:
【SHIFT+クリック】すると、すべての変数のチェックを反転することができます。データをコピペしても変数チェックが表示されないときは,メニューの【整形】をクリックします。

■変換の仕組み
変換前と変換後の値の関係は以下の数式で表せます。
表計算ソフトの数式で試してみるのもよいでしょう。
変換後の値 = (最大値+最小値)-変換前の値

#jsSTAR #フリーソフト #統計 #データ分析

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